レース映像は YouTube から(予備1、2)。上の画像はスタート直後のもので、右からコンフロント、ワークフォース、ハービンジャー、ダリアカーナ、ケープブランコ、ユームザインの順です。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
King George VI And Queen Elizabeth Stakes
アスコット競馬場・芝12ハロン、Good to Firm
G1、1着賞金 約7500万円
着順 | 馬名 | 着差 | 5代血統表(父) |
1着 | ハービンジャー Harbinger | 血統(ダンシリ) | |
2着 | ケープブランコ Cape Blanco | 11 | 血統(ガリレオ) |
3着 | ユームザイン Youmzain | 3¼ | 血統(シンダー) |
4着 | ダリアカーナ Daryakana | クビ | 血統(セルカーク) |
5着 | ワークフォース Workforce | 2¼ | 血統(キングズベスト) |
6着 | コンフロント Confront | 6 | 血統(ネイエフ) |
取消 | ダーレミ Dar Re Mi | - | 血統(シングスピール) |
ハービンジャーは「キングジョージ」を勝利して通算9戦6勝(2,3,7着を1回ずつ)。昨年4月にデビュー戦を2着した後、2戦目で初勝利を挙げる。7月にグッドウッド競馬場・芝12ハロンの G3ゴードンS.で重賞に初挑戦し、優勝する。しかし、1番人気に押された4走目グレートヴォルティジュールS.(芝12ハロン、G2)を最下位の7着に敗れ、続く G3セントサイモンS.も3着に負けて、3歳シーズンを終えた。4歳初戦は G3ジョンポーターS.に出走し重賞2勝目を挙げると、5月の G3オーモンドS.も優勝。さらに G2ハードウィックS.も優勝し、グループレース3連勝でキングジョージに出走した(リンク先はレース動画)。
ハービンシャーのハードウィックS.まで全8戦に騎乗したライアン・ムーア騎手はキングジョージでは、自身初の英ダービー勝利をもたらしてくれたワークフォースに騎乗。ハービンジャーはオリビエ・ペリエ騎手に乗り替わっていた。キングジョージでつけた11馬身差はハービンジャー自身最高着差である。
ハービンジャーの父ダンシリは、ディープインパクトが出走した2006年の凱旋門賞に優勝したレイルリンクの父でもある。ダンシリの父はデインヒル、さらにその父はダンチヒ。
2着のケープブランコは英G2ダンテS.1着の後、仏ダービーに出走するも 10着。次走愛ダービーに優勝していた。(過去記事「ケープブランコが愛ダービー制覇」レース映像など)
デビュー2戦目のダンテS.でケープブランコの 2着に敗れたワークフォースは、その次走、英ダービーを 7馬身差で圧勝し、ラムタラのコースレコードを 1秒近く更新していた(過去記事「英ダービーはワークフォースが優勝」)。「キングジョージ」では 1番人気だった。
昨年まで3年連続で凱旋門賞2着のユームザインが「キングジョージ」 3着。4年連続も十分狙えそう。ドバイシーマクラシックでブエナビスタを 2着に負かしたダーレミは直前に負傷し、大事を取ってキングジョージは回避。ほかの出走馬については「前半戦の総決算キングジョージ 合田直弘 世界の競馬 - netkeiba」「キングジョージVI&QES 展望 - おうまのアイコン」あたりをどうぞ。
ハービンジャーのマイケル・スタウト調教師はレース後、今後の目標について「凱旋門賞へ向かうだろう」と言及した。ハービンジャーは、3戦目からキングジョージまで 12ハロン以上のレースを 7戦連続で出走しているから当然でしょう。2着のケープブランコを管理するオブライエン調教師は、「もしかすると(8月17日の)英インターナショナルステークスに出走するかもしれない」と話した。インターナショナルS.は 2005年にゼンノロブロイが出走した約2100mのレースです。ユームザインは凱旋門賞へ直行のようです。ワークフォースの次走は不明。
追記:ハービンジャーの次走は、8月17日の英インターナショナルステークス(約2092m)にほぼ決まりました。詳しくは「ハービンジャーの次走は英インターナショナルステークスか」をどうぞ。
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