09年のケンタッキーダービーを単勝51倍ながら6馬身差で優勝したマインザットバードは、2冠目プリークネスS.でレイチェルアレクサンドラの2着、三冠目ベルモントステークスではサマーバードの3着と3歳クラシック路線で好走を続けた。しかし夏からは3歳馬同士のG2ウェストヴァージニアダービーで格下のソウルウォリアーなどに敗れてまさかの3着、さらに古馬初対戦だった G1 グッドウッドステークスではギターノエルナンドの6着、ブリーダーズカップクラシックではゼニヤッタの9着と惨敗して、馬の変わったような競馬を見せた。その後現在まで出走はしていない。
マインザットバードは先日、オーナーの意向でニューメキシコのウーリー厩舎からケンタッキーのルーカス厩舎へ移籍することが発表されました。
移籍発表後のチップ・ウーリー調教師のコメント「オーナーは『そうする方が良いと思ったから』ということだった。とてもひどく、理解しがたいことです。私がマインザットバードと成し遂げたことを考えれば、私に管理し続ける権利はあると思っていました。とてもつらいです。しかしマインザットバードを調教する機会があったことには感謝しています。」
マインザットバードは5月20日ルーカス厩舎に到着しています。ルーカス調教師によると、今年の最終目標はBCクラシック(チャーチルダウンズ競馬場ダート2000m)で、それまでに3戦程度をこなしたいと考えているとのこと。記事中で出走候補に挙げられているレースは次のとおり。
7月3日サバーバンハンデキャップ(G2、ベルモントパーク競馬場ダート10ハロン)
7月3日サルヴァトーレマイル(G3、マンモスパーク競馬場ダート8ハロン)
8月7日ホイットニーハンデキャップ(G1、サラトガ競馬場ダート9ハロン)
下の動画はマインザットバードの勝ったケンタッキーダービー
サマーバードは昨年3月1日に初出走。2戦目で初勝利を挙げ、3戦目アーカンソーダービー(G2)で3着のあと、ケンタッキーダービー6着、プリークネスS.は回避して迎えた5戦目ベルモントS.で見事優勝、デビューからわずか3ヶ月でクラシックホースになった。サマーバードは、クラシック終了後に調子を崩したマインザットバードとは対照的に、次走G1 ハスケル招待ハンデでレイチェルアレクサンドラから6馬身離されたものの2着、『真夏のダービー』トラヴァースS.(G1)1着、古馬初対戦のG1ジョッキークラブゴールドカップ1着と続けた後、芝馬に有利といわれたオールウェザーコース開催のBCクラシックでダートをメインに走っていた馬では最先着の4着と好走した。その後、アメリカのクラシック競走優勝馬としては初めて日本のレース(ジャパンカップダート)に出走する予定でしたが、ケガで断念していました。JCダートに出走せず帰国した後、骨折の治療のため手術を受け、その後はこれまで未出走。
マインザットバードと同じくサマーバードも今年厩舎を移籍している。今年2月、オーナーのジャラヤマンは「ティム・アイス調教師とは上手くコミュニケーションが取れていない」としてアイス厩舎に預けていた25頭すべてを転厩させており、サマーバードはティム・リッチー厩舎へ移った。リッチー調教師はブリーダーズカップまでにサマーバードを3,4戦させたいとしている。特定のレースについて明言しておらず、夏のすべてのハンディキャップ競争が出走候補と話している。
サマーバードが昨年トラヴァースS.、ジョッキークラブ金杯と連続して負かした相手には、2010年2月の米G1ドンハンデを12馬身差のレコードタイムで圧勝し、2010年4月発表のワールドサラブレッドランキングでは世界3位のレーティング(2010年3月31日までの1年間が対象、1位はシーザスターズ、2位はゼニヤッタ)を記録したクオリティーロードがいる。私はサマーバードのほうが強いと思っており、骨折の影響が無ければ活躍してくれるでしょう。
下の動画はサマーバードが優勝したベルモントステークス
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