豪G1 TJスミスS.はマスターオブデザインがG1初勝利

4月14日に行われた豪G1 TJスミスS.（芝1200m）は、前走の豪G3セブリングS.（芝1100m）で2･1/2馬身差3着に敗れていた6頭立て5番人気のマスターオブデザインが、逃げたレインアフェアーをゴール直前でアタマ差差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。レインアフェアーの直後を追走していた3歳牝馬ハロウェルベルが3着。

3月の豪G1ウィリアムリードS.でハイリストを差し切って優勝したフォックスウェッジが1番人気に支持されましたが2番手追走から最下位。ゴール前でハロウェルベルとネイサン戸に挟まれて下がってしまいましたが、もたもたとして抜け出す脚も無かったというのは意外でした。

レインアフェアーも9連勝、うち重賞2連勝したときは打倒ブラックキャビアの期待がもたれていましたが、豪G1ニューマケットH.でもハイリストの6着に敗れていますし、G1は勝っても最強牝馬には勝てないでしょう。

マスターオブデザインは2011年9月の豪G3セブリングスプリント（芝1200m）でデビューから2年5ヶ月たって重賞初勝利の遅咲き。その次走の豪G1サールパートクラークS.（芝1400m）で3着していましたが、その後に休養を挟んでG1で9着、20着だったので人気を落としていました。

マスターオブデザインの5代血統表。半兄に南アG1プレミアズチャンピオンS.（芝1400m）勝ち馬がいます。

2012年TJスミスS.のレース映像。最後方追走がマスターオブデザイン。2番手追走、濃緑の勝負服がフォックスウェッジ。


TJスミスステークス（Darley T J Smith Stakes）
2012年4月14日、オーストラリア･ランドウィック競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、6頭、レース結果、総賞金100万豪ドル

着順	馬名	性齢 オッズ	騎手	着差	通算成績 主な成績
1	マスターオブデザイン Master Of Design	6牡 31倍	C.ウィリアムズ 58.5kg	1分08秒83	17戦【7-1-4-5】 重賞2勝目
2	レインアフェアー Rain Affair	4セン 2.75倍	C.ボウマン 58.5kg	アタマ	14戦【11-2-0-1】 G2を3勝
3	ハロウェルベル Hallowell Belle	3牝 17倍	T.ベリー 54.5kg	アタマ	13戦【2-6-4-1】 スプリントG1で2着2回 2走前まで3歳牝馬G2で2連続2着