2012年11月5日月曜日

豪G1ヴィクトリアダービー、9番人気ファイヴアンドアハーフスターが押し切り重賞初勝利

11月3日に行われた豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m、3歳)は、3番手追走のファイヴアンドアハーフスターが向こう正面で2番手に上がり、逃げたジマンドとの差を徐々に詰め最終コーナーで交わして先頭に立つと、3,4馬身離れた3番手追走していた2番人気スーパークールが最後の直線で1,2馬身差まで迫りましたが、ファイヴアンドアハーフスターがそれ以上寄せ付けず1・1/2馬身差をつけて勝ち、重賞初勝利をG1で挙げました。

11番手追走の16頭立て14番人気ロウナックが外から差して3着。10月の豪G1スプリングチャンピオンS.(芝2000m)勝ち馬で、前走2040mのG2でスーパークールの2着に負けていた1番人気のイッツアダンディールは残り600mで後方5,6番手から5馬身差7着に追い上げるのが精一杯。スプリングチャンピオンS.でイッツアダンディールの3着だったオノリウスが4番人気8着。


ファイヴアンドアハーフスターは父ホテルグランド、母クリプティックミス(豪1勝)、母の父スニペッツという血統。昨年1月に2万豪ドルで落札されていました。オーストラリア産馬の優勝は4年ぶりです。過去3年はニュージーランド産馬が勝利。ちなみに今年3頭出走したファストネットロック産駒が2,4,5着でした。

共同所有者でもあるアンソニー・カミングス調教師はヴィクトリアダービー初勝利。父のバート・カミングス師は5勝しています。別の共同所有者は父ホテルグランドの所有者でもあったと。

デビューから13戦目の今年10月17日、1900m戦に出走し1・1/4馬身差で初勝利。マイルを超える距離に出走するのはそれがデビュー7戦目以来2度目のことでした。続く1800m戦を3馬身差で勝って連勝。同日の午後にイッツアダンディールがG2で負けたためカミングス師は「勝てる可能性があるかもしれない」と考え始め、最終的にオリヴァー騎手の勧めがありダービー出走を決めたと。さすがにダービー3勝騎手の言葉は重い。オリヴァー騎手は今回が4勝目。ファイヴアンドアハーフスターに実戦で騎乗するのはこれが初めてでした。

オリヴァー騎手は今年10月中旬に、2010年に自分が騎乗したレースで第3者を通して他の出走馬に1万豪ドルを賭けていたと報じられ、同27日のコックスプレートでは前走G1ターンブルS.勝ち馬グリーンムーンに騎乗する予定でしたがウィリアムズ騎手がつづけて騎乗することになりました(これはウィリアムズ騎手がコックスプレートで騎乗を依頼されていた無敗馬ピエロが同じころに初敗戦したことも関係ありますが)。

むしろその降板に発奮するように直後のG1豪1000ギニーを勝ち、そしてダービー制覇です。この賭け問題はそろそろ審査結果が発表されるようです

2012年ヴィクトリアダービーのレース映像。ゲート向かって右から5頭目、緑の帽子・勝負服がファイヴアンドアハーフスター。

ヴィクトリアダービー(Aami Victoria Derby)
2012年11月3日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2500m
3歳、G1、16頭、Good、レース結果、総賞金150万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ファイヴアンドハーフスター
Fiveandahalfstar
3セン
41倍
D.オリヴァー
55.5kg
2分35秒9215戦【3-2-1-9】
準重賞以上は5戦とも
4着以下だった
2スーパークール
Super Cool
3セン
6倍
M.ロッド
55.5kg
1・1/26戦【2-2-0-2】
前走G2勝ち
3ロウナック
Rawnaq
3牡
101倍
M.ウォーカー
55.5kg
3/46戦【1-1-1-3】
前走1800m準重賞12着

0 件のコメント: