ヒルノダムールとナカヤマフェスタの日本馬2頭が出走する凱旋門賞の出馬表です。ことしは良い馬場で行なわれる見込みです。表の下に各馬の短評。
第90回 凱旋門賞(Qatar Prix de l'Arc de Triomphe)
2011年10月2日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳以上牡牝、G1、16頭
総賞金400万ユーロ、1着賞金228万5600ユーロ(約2億3600万円、1ユーロ=約103円)
斤量:3歳牡馬56.0kg、3歳牝馬54.5kg、4歳以上牡馬59.5kg、4歳以上牝馬58.0kg
短評(有力馬について詳しくは「2011凱旋門賞の出走馬の紹介」ですでに書いているので合わせてどうぞ)ゲート内枠から順に
1ヒルノダムール
フォア賞2着。凱旋門賞は多頭数になると内枠が有利。1番枠を捌ければ。
2デインドリーム
ドイツ調教馬として1975年のスターアピール以来の凱旋門賞勝ちを狙う。ドイツG1で2勝し、どちらも古馬牡馬相手に優勝している。なお、9月に権利の半分を吉田照哉氏が購入しています。
3テストステロン
フランス牝馬重賞2勝。前走G1ヴェルメイユ賞はガリコヴァに完敗。
4ガリコヴァ
前走のG1ヴェルメイユ賞は完勝。半姉ゴルディコヴァも凱旋門賞同日のフォレ賞に出走。
5マスクドマーヴェル
前走は英G1セントレジャー1着。英ダービーは8着に完敗しており、この距離の一流馬相手で通用するか微妙。
6セントニコラスアベイ
フォア賞3着馬。今年の英G1コロネーションカップ優勝。
7リライアブルマン
今年のフランスダービー勝ち馬。ただし時計の速い馬場だったパリ大賞典ではメアンドレに完敗しており、天気(雨)には恵まれませんでした。
8ワークフォース
昨年の英ダービーはレコード勝ち、凱旋門賞は重馬場で勝利。今年はキングジョージ2着。現在のロンシャンの馬場状態にスタウト調教師は満足しており、2連覇の可能性は十分あります。
9シャレータ
G1フランスオークス7着。G1ヴェルメイユ賞は逃げてガリコヴァから3馬身差3着。ここは同厩舎のサラフィナのペースメーカー役としての出走でしょう。
10メアンドレ
2400mのG1パリ大賞典で1着。ニエル賞ではリライアブルマンに敗れたが、今回は良馬場でチャンス十分。
11スノーフェアリー
昨年のエリザベス女王杯勝ち馬。今年は故障もあってイマイチでしたが、前走の愛チャンピオンS.はソーユーシンクから1/2馬身差2着で調子も戻ってきました。
12トレジャービーチ
英ダービー僅差2着。愛ダービー1着。ただしパリ大賞典4着では厳しい。せめて雨が降ってほしかったが。
13サラフィナ
前走フォア賞でヒルノダムールを相手に1着。ただ外枠に入って人気も落ちた。ヒルノダムールの逆転のチャンスは大きくなった。
14ソーユーシンク
豪時代にG1競走5勝。アイルランド移籍後にも英愛G1を3勝。2400の距離が不安だったが、良馬場なのでスタミナの心配は小さくなった。ただこれも外枠が不安。
15シルヴァーポンド
G2シャンティ大賞では、昨年のパリ大賞典勝ち馬で凱旋門賞4着のベカバッドを負かしている。サンクルー大賞典でサラフィナから1・3/4馬身差の3着。このメンバーでは上位争いは難しいか。
16ナカヤマフェスタ
去年は10番枠でしたが、今年はまさかの大外枠。ワークフォースが昨年と同じ8番枠と絶好枠を引いており、なおさら不運が目立つ。ワークフォースとの比較なら去年の3.5kgの斤量差がなくなるのは好材料。あとはフォア賞を叩いてどれだけやれるか。
キングジョージ馬ナサニエルは良馬場を嫌って回避し、10月15日のG1英チャンピオンステークスに回りました。
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