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2013年10月7日月曜日

トレヴについて調教師は「来年の現役と、年内もう1走するなら香港を希望」

凱旋門賞を勝ったトレヴについてツイッターで競馬メディア記者らが伝えるところをまとめると(どちらも信頼できるアカウントです)、ヘッドマーレック調教師は「オーナーの許可があれば来年も現役で凱旋門賞2連覇を目指す」

また「来年も現役なら凱旋門賞2連覇のために休ませることを進言するが、年内にもう1走するなら香港だろう」とのこと。

ジャパンカップにノヴェリストが来日する可能性があるだけにトレヴも来てくれればすごく盛り上がるんですが。東京ならオルフェーヴルやキズナ(やジェネンティルドンナら)とどういう結果になるのか見たいですよねー。

2013年10月6日日曜日

2013年凱旋門賞、トレヴが5馬身差圧勝で5戦無敗、G1競走3連勝。オルフェーヴル2着、キズナ4着

10月6日に行われた仏G1凱旋門賞(芝2400m、3歳以上牡牝)は、後方につけた2番人気トレヴがフォルスストレートで進出し残り500mの直線入り口で先頭に並びかけると、先行したアンテロと後方追走のオルフェーヴルの2頭の叩き合いを尻目に、5馬身差をつけて圧勝しました。

2着にオルフェーヴル、クビ差の3着にアンテロ。

トレヴの直後を追走したキズナはトレヴを追いかけて残り400mぐらいではわずかに2番手まで上がったように見えますが、内から盛り返したオルフェーヴル、アンテロに徐々に遅れてアンテロから2馬身差の4着に敗れました。


他の人気上位馬では今年英愛10ハロンG1を3勝したアルカジームは6着(キズナからは4馬身差)、英ダービー馬ルーラーオブザワールドは7着、パリ大賞勝ち馬フリントシャー8着、ブラジル出身(で南米芝最強クラス)のゴーイングサムウェアが9着、英セントレジャー勝ち馬リーディングライト12着など。


ちなみに私の予想(カッコ内は結果)は、
◎オルフェーヴル(2着)
○キズナ(4着)
▲トレヴ(1着)
△ペンライパビリオン(5着)  
△リーディングライト(12着)
△オコヴァンゴ(14着)
でした。


トレヴは父モティヴェーター、母トレヴィーズ、母の父アナバーという血統のフランス産馬。2代母がトリプティクの3/4同血という良血。半兄が仏G2で3着1回。

昨年9月の未出走馬戦を1・1/2馬身差で、今年5月にデビュー2戦目の条件戦(どちらも牝馬限定芝1600m)を3・1/2馬身差で連勝し、6月に行われた前走の仏G1ディアヌ賞(仏オークス、芝2100m、3歳牝馬)は4馬身差、従来のレコードを2.13秒上回るレコードで圧勝。

その後カタールのJoaan Bin Hamad Al Thani 氏が購入。前走の古馬初対戦だった仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上)も、2着に1・3/4馬身差をつけて完勝していました。

またヴェルメイユ賞で騎乗したデットーリ騎手は水曜日に足首を骨折したため、仏オークスまで騎乗していたジャルネ騎手に戻っていました。同騎手は92年 Subotica、94年カーネギー以来の凱旋門賞3勝目。

次走は不明ですが、オーナーの許可があれば調教師は来年も現役を続けて凱旋門賞2連覇を目指したいと。


凱旋門賞はこれで牝馬による3連覇(2011デインドリーム、2012ソレミア)。ただ牝馬の優勝は今年を入れて近20年で4勝目でもう1例は08年のザルカヴァですからこの6年で牝馬の4勝です。

強いのは分かっていましたが、ロンシャンの馬場とはいえまともに走ったオルフェーヴルに5馬身もつけるほど強い馬だとはちょっと思いませんでしたね。


オルフェーヴルは道中かかったしぐさもやや見られ、トレヴに、続いてキズナに最終コーナーで外から蓋をされましたが、最終的に5馬身差なら完敗。

さすがに来年も現役ということは無いと思うので、体調が許すならジャパンカップ、有馬記念と走って欲しいですが、鼻出血で宝塚記念を回避したわけですから無理せずに。


キズナはトレヴと一緒に上がっていったのが最後に響いての4着で、仕掛けを待てば2着はあったかもしれませんけど、2着になるためにわざわざフランスに行ったわけではないので結果的に4着でもしょうがないかなと。

武豊騎手はオルフェーヴルかトレヴを負かせば勝てると思ってたんじゃないですかね。トレヴが上がっていく以上ついていくしかないし、同時に付いていく事でオルフェーヴルの前に出たトレヴの代わりに勝負どころでオルフェーヴルを蓋することも出来るという素晴らしい騎乗でした。

それでも英ダービー馬や、英愛の10ハロンG1で今年5戦3勝2着1回3着1回のアルカジームには4馬身以上先着していますから、4着でもむちゃくちゃ強いのは間違いないなく、3歳牡馬ならアンテロと並んで世界最強クラスであることは証明できました。

(それにしても武豊騎手はなぜ海外だと、日本で昔得意としていたような自分から前を捕らえに行く競馬をするんでしょうね。近年もこの競馬を日本で出来ていれば例えば菊花賞は今の倍は勝てたんじゃないかと思うんですが)


2013年凱旋門賞のレース映像。ゲート向かって右から3頭目、灰色の勝負服がトレヴ。


凱旋門賞(Qatar Prix de l'Arc de Triomphe)
2013年10月6日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳以上牡牝、G1、17頭、重(souple)、レース結果、総賞金480万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トレヴ
Treve
3牝
5.8倍
T.ジャルネ
54.5kg
2分32秒045戦【5-0-0-0】
G1競走3連勝
2オルフェーヴル
Orfevre
5牡
2.3倍
C.スミヨン
59.5kg
520戦【11-6-1-2】
3歳三冠
有馬記念、宝塚記念
3アンテロ
Intello
3牡
11倍
O.ペリエ
56kg
クビ9戦【6-0-3-0】
仏ダービー
4キズナ
Kizuna
3牡
7.5倍
武豊
56kg
29戦【6-0-1-2】
東京優駿(日本ダービー)
5ペンライパヴィリオン
Penglai Pavilion
3牡
55倍
M.バルザローナ
56kg
28戦【4-0-2-2】
仏G2ドーヴィル大賞2着

2013年凱旋門賞のネット中継(キズナ、オルフェーヴル)

キズナ、オルフェーヴルが出走を予定している2013年凱旋門賞の見れるネット中継サイトです。地上波でもテレビ中継がありますから、テレビの見れる人はJRAのこのページを参考にしてください。

出馬表
凱旋門賞 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】


2013凱旋門賞の主な出走予定馬紹介と予想



中継サイト
外国語
http://www.amwestentertainment.com/arc-de-triomphe/live-video/(これが1番安定しているはず)

Daily Racing Form Live Video Player(米競馬メディアDRFのサイト)

フランス競馬(ネット競馬の「おにぎりくん」さんという情報通の方のサイトが、フランスの中継サイトを埋め込んでいる)

ニコ生
http://com.nicovideo.jp/community/co57827

まあ地上波中継もあるので以上で十分でしょう。

2014年の凱旋門賞はロンシャンで。シャンティイなど他場での代替開催は2015年以降

昨年も「2013凱旋門賞はロンシャンで。シャンティイ競馬場での凱旋門賞は2015年」という記事を書きましたが、念のため。

凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場の改修は現在のところ早くても2014年の凱旋門賞後であり、凱旋門賞がロンシャン以外の競馬場(シャンティイ競馬場が有力)で行われるのは2015年以降のことです。

2013年ディアヌ賞+「ニュー・ロンシャン計画」続報: 『華麗なるフランス競馬』公式ブログ」を参考にどうぞ。

もちろんまた遅れる可能性もあります。


今日の京都大賞典の競馬を見る限りやはりゴールドシップは京都外回りは駄目なようだから、来年のロンシャン遠征はゴールドシップにお願いしましょう。

(ちなみにトーセンラー→ゴールドシップの馬単を本線で買ってましたけど、ゴールドシップはともかくトーセンラーまで3着をはずすとは思いませんでした。)

2013凱旋門賞の主な出走予定馬紹介と予想

2013年10月6日に行われる仏G1凱旋門賞(芝2400m、3歳以上牡牝)の主な出走馬を紹介します。

枠順等はいつもどおり凱旋門賞 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】でご確認ください。

英ブックメーカーのうち、ウィリアムヒルのオッズ(9月29日時点)の順で並べています。騎手は想定含む。

ちなみに昨年の予想は次のとおりでした。
◎オルフェーヴル(2着)
○キャメロット(7着)
▲グレートヘヴンズ(6着)
△サオノワ(15着)
△イエローアンドグリーン(5着)
△ソレミア(1着)


今年は
◎オルフェーヴル(1人気)
○キズナ(3人気)
▲トレヴ(2人気)
△ペンライパビリオン(同オッズ9人気)  
△リーディングライト(5人気)
△オコヴァンゴ(同オッズ9人気)

です。印をつけてみるとオルフェーヴル以外は自然と3歳馬を選びましたが、3歳有利の斤量を意識したわけではないです。


オルフェーヴル Orfevre(3.5倍 1番人気)
父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーン
クリストフ・スミヨン騎手

昨年の凱旋門賞は誰もが勝ったと思ったところから人気薄のソレミアに差し返されての2着。今年はG2大阪杯を勝った後、鼻出血(の前段階?)でG1宝塚記念を回避したが、9月の仏G2フォワ賞を楽勝して凱旋門賞の最有力馬である事を改めて示しました。

過去にフォワ賞を2勝したアレフランス(74-75年)とサガス(84-85年)はどちらも凱旋門賞を勝っており、2頭に続いてそろそろ日本馬の初制覇を見せてもらいたい。


トレヴ Treve(6倍 2番人気)
父モティヴェーター、母トレヴィーズ、母の父アナバー
ティエリ・ジャルネ騎手

6月の仏G1ディアヌ賞(仏オークス、芝2100m、3歳牝馬)を4馬身差、従来のレコードを2.13秒上回るレコードで圧勝し、前走9月の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)は古馬初対戦も、何の問題も無く完勝してデビューから無敗の4連勝。


高速馬場のディアヌ賞でも重馬場のヴェルメイユ賞でも内から鋭く抜け出す圧巻の勝利。内を割るといえば、昨年の凱旋門賞までの2戦(仏ダービー、ニエル賞)で同じようなレース振りを見せて人気を集めたものの15着に敗れたサオノワと同じではあるが、トレヴは他馬を圧倒する強さを見せており、辛勝ばかりだったサオノワよりは一枚上の存在。


(回避)ノヴェリスト Novellist
父モンズン、母ナイトラグーン(独G3勝ち)、母の父ラグナス
ジョニー・ムルタ騎手

英G1"キングジョージ"5馬身差圧勝で凱旋門賞でも人気を集めていたが5日朝に熱発が判明し回避となった。


キズナ Kizuna(8.5倍、3番人気)
父ディープインパクト、母キャットクイル、母の父ストームキャット
武豊騎手

毎日杯、京都新聞杯、日本ダービー、ニエル賞と連勝中。特に前走はロンシャンの重馬場で英ダービー馬ルーラーオブザワールドを下し、当時の凱旋門賞前売り1番人気だったパリ大賞勝ち馬フリントシャーは楽々と交わす強い競馬を見せました。

良馬場であれば、負けはすべて重馬場という成績のフリントシャーの巻き返しも怖かったが、今回も重馬場だから前走どおりを期待していいでしょう。


ルーラーオブザワールド Ruler of the world(10倍、4番人気)
父ガリレオ、母母ラブミートゥルー(愛G3で3着)、母の父キングマンボ
ライアン・ムーア騎手

デビューから3連勝で英ダービーを優勝。その次走の愛ダービーは10馬身差5着、前走ニエル賞はキズナを僅差の2着。

愛ダービーの敗因はおそらく、2001年ガリレオの2分27秒10以来となる好時計という高速馬場での決着だったことで、重馬場だったニエル賞は負けたにしてもきっちり巻き返しました。

最大の問題は凱旋門賞におけるガリレオ産駒の大不振でしょう。同産駒が凱旋門賞で3着以内に入ったのは2008年3着のソルジャーオブフォーチュンだけ。同馬はその前年にも5着に入っていますが、ガリレオ産駒が凱旋門賞で5着以内に入ったことさえその2回しかありません。


アンテロ Intello(12倍、同オッズ5番人気)
父ガリレオ、母アンプレショナント(仏マイルG1で2着2回)、母の父デインヒル
オリビエ・ペリエ騎手

凱旋門賞7回優勝のアンドレ・ファーブル調教師は今年5頭出しで、その中でも最も自信のあるのがこのアンテロだそうです。

今年のフランスダービー馬ですが、その後マイルに戻り、ジャックルマロワ賞3着。前走は2000mの仏G3勝ち。と言うわけで2400mを走るのはデビュー9戦目の今回が初めて。

前述どおりガリレオ産駒であるだけでも不安ですが、活躍馬続出のガリレオ×デインヒルの配合は2400mのG1を勝ったことが無く、2011年のような高速馬場ならともかく距離は持たないでしょう。


リーディングライト Leading Light(12倍、同オッズ5番人気)
父モンジュー、母ダンスパレード、母の父ゴーンウェスト
ジェラルド・モッセ騎手

英愛で重賞3連勝中(10ハロン、16ハロン、14.5ハロン)で、前走は英G1セントレジャー優勝し、凱旋門賞へは追加登録料を支払っての出走。

母のゴーンウェスト×アイリッシュリヴァーなのがちょっと気になるがガリレオ産駒を買うぐらいならモンジューのほうが全然良いでしょう。ちなみにモンジュー×ゴーウェストは英ダービー勝ち馬で凱旋門賞5着のモチヴェーターと同じ。



フリントシャー Flintshire(13倍、7番人気)
父ダンジリ、母ダンスルーティン(仏オークス2着)、母の父サドラーズウェルズ

7月の仏G1パリ大賞(芝2400m)はゴール前でギュイヨン騎手が手綱を押さえる余裕を見せ1・1/2馬身差で完勝。ニエル賞でキズナから1・3/4馬身差の4着に敗れるまで、凱旋門賞の前売り1番人気でした。

ココまで5戦3勝、負けた2回はどちらも重馬場で、今年の凱旋門賞も重馬場。キズナやルーラーオブザワールドとの比較ではやや不利です。アンテロよりは上だと思いますが。


アルカジーム Al Kazeem(17倍、8番人気)
父ドバウィ、母カジーム、母の父ダルシャーン

本命不在だった今年の古馬10ハロン路線を牽引した1頭。愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)、英エクリプスS.(芝10ハロン7ヤード、3歳以上)とG1を3連勝し、英G1インターナショナルS.(芝約2092m、3歳以上)は3着、愛G1アイリッシュチャンピオンS.(芝10ハロン)も2着でした。

2400m(12ハロン)を走るのは昨年5月の英G2ジョッキークラブS.(芝12ハロン)を4馬身差で勝って以来のことです。そのG2戦におけるアルカジームの区間ラップは

17.02 - 14.45 - 14.38 - 13.90 - 13.32 - 13.26 - 12.51 - 11.86 - 11.68 - 11.84 - 12.23 - 13.21

という超スローでした。今年の10ハロンG1における大活躍を見ればそのペースなら12ハロンG2を完勝するのは当然ともいえ、「凱旋門賞の2400m」をこなせるという保証にはまったくならないだろうと。


オコヴァンゴ Ocovango(34倍、9番人気)
父モンズン、母クリスタルメイズ、母の父ゴーンウェスト

英ダービー5着、パリ大賞3着、ニエル賞3着。ニエル賞ではパリ大賞で負けたフリントシャーに先着した。

6戦して1番負けたのが英ダービーという安定振りで、さりげなく3着に紛れん込んできそうな気がする。


ペンライパヴィリオン Penglai Pavilion(34倍、9番人気)
父モンズン、母メイデンタワー、母の父グルームダンサー

前々走のドーヴィル大賞(芝2500m)はアタマ差2着し、ベリーナイスネーム(フォワ賞2着)、シリュスデゼーグル(英チャンピオンS.など)に先着。

また前走の不良馬場だった仏準重賞テュレンヌ賞(芝2400m)は、2着に3/4馬身差、3着にさらに3馬身差をつけて完勝。その4馬身差5着だったマンダウィはパリ大賞でフリントシャーから1・1/2馬身差の2着。

10ハロン以上では4戦2勝2着2回、負けた2回はどちらもアタマ差でした。重賞出走がドーヴィル大賞だけのため地味な存在ですが、近走のレベルは高く穴馬ならこれだと思う。

ノヴェリスト、熱発で凱旋門賞回避。引退レースにジャパンカップ出走の可能性も

英G1"キングジョージ"5馬身差完勝など伊仏英独でG1を4勝している今年無敗のノヴェリスト Novellist が凱旋門賞を熱発のため回避することになりました。残念です。

ヴェーラー調教師によると「輸送を行うはずだった今朝(5日の朝)まではすべて順調だった。熱があったため輸送を遅らせることで対応できないかと考えたが、体温を測りなおしたところさらに上がっていたため、出走をあきらめることにした」とのこと。

ノヴェリストは3番人気でしたから、英ブックメーカーの凱旋門賞オッズは日本時間6日午前4時30分時点で1番人気オルフェーヴル、2番人気トレヴ、3番人気にキズナです。



なお、同師は「ジャパンカップに登録している(する?)が、それについてどうするか決めるには早すぎる」とも述べています。またノヴェリストのオーナーであるクリストフ・ベルクラー氏も「月曜日にジャパンカップの登録(招待?)を受けとった。ただしまずは体調を回復させることが優先だ」と述べています。二人とも英チャンピオンS.や米ブリーダーズカップ、香港などについては特に言及しなかった模様。

また、数日前の独競馬メディア記事にベルクラー氏のインタビューが掲載されており、これによるとオーナーの凱旋門賞後についての考えは「米ブリーダーズカップは間隔が短すぎる。ジャパンカップについては(登録している?話し合っている?)。今年で現役を終え、来年は種牡馬になるだろう」というものでした。

そのインタビュー記事と回避決定後のベルクラー氏およびヴェーラー師のコメントをあわせて考えると、引退前にもう1走するのであればジャパンカップである可能性がもっとも高いと言えそうです。

このジャパンカップの話は最近になってにわかに出てきたというものではなく、(私は見落としていましたが)バーデン大賞後のドイツの記事でも「凱旋門賞後はBCかジャパンカップもありえる」と書かれていますから、本当に参戦が実現する可能性はあります。

ただし凱旋門賞を回避したからレース間隔を気にしなくて良いとしてBCターフが再び選択肢に浮上する可能性もあるでしょうし、あるいはさらに間隔のある香港カップや香港ヴァーズもあるでしょうし、あるいはこのまま引退するかもしれません。



ちなみにノヴェリストの3代母 Narola はベルグラー氏が初めて所有した競走馬だったらしく、例えば同氏が2011年にアメリカの Stonereath Stud という牧場を購入したときの名義上のオーナーが「Narola LLC」であるというほどに思い入れの強い1頭のようですね。当然ですけど。

先のインタビューで「ノヴェリストは20年にわたるサラブレッド生産の成果なんだ」と述べていましたが、そういう点でもこの回避は相当に無念でしょう。


最後に、前走バーデン大賞勝利時に
このバーデン企業大賞→サンクルー大賞→"キングジョージ"→バーデン大賞は昨年のデインドリームと同じローテーションで、デインドリームは1着4着1着1着でしたが凱旋門賞は出走できませんでした。

と書きましたが、ノヴェリストも回避でこのローテーションは凱旋門賞に関しては呪われてますね。