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2013年6月2日日曜日

英G1コロネーションカップ、セントニコラスアビーが3連覇で欧州調教馬獲得賞金歴代2位?に

6月1日に行われた英G1コロネーションカップ(芝12ハロン10ヤード、4歳以上)は、5頭立ての後方2番手を追走した1番人気セントニコラスアビーが、最後の直線残り500mで楽に先頭に立つと、最後方から追い込んだ2番人気ドゥナデンに3・3/4馬身差をつけて快勝し、史上初のコロネーションカップ3連覇を達成しました。3勝自体が史上初。ちなみにオブライエン調教師はこの9年で7勝目。

セントニコラスアビーの通算獲得賞金が約495万英ポンド(約7億6000万円)となり欧州調教馬として史上最高となったといくつかのメディアが伝えていますが、2010年のドバイワールドカップ勝ち馬グロリアデカンペオンが仏P.バリー調教師の元で稼いだ賞金のほうが多いのではないかと思うのですがどうなんでしょう。とりあえず記事タイトルは「2位?に」としましたが、歴代1位で正しいかもしれません。


セントニコラスアビーは父モンジュー、母リーピングウォーター(未出走。半弟がG1馬)、母の父シュアブレードという血統

コロネーションカップのほか、09年の英G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル、2歳)、2011年の米G1 BCターフ、前走のG1ドバイシーマクラシックを勝ち、これでG1競走6勝目。

昨年の英G1コロネーションカップでは、今年のドバイワールドカップで2馬身差2着、天皇賞・春3着したレッドカドーに4・1/4馬身差をつけて完勝していました。

これで21戦して、4着以下に負けたのは3回だけ。英2000ギニー6着(2010年唯一の出走)、2011年の凱旋門賞6馬身差5着、昨年の凱旋門賞15馬身差11着と凱旋門賞はいまいちです。といっても2011年の凱旋門賞は2着シャレータから1馬身差、3着スノーフェアリーと4着ソーユーシンクとは約1/2馬身差ですけどね。


オーナーのデリック・スミス氏が「7月27日の英G1”キングジョージ”が目標で、その前に6月22日のロイヤルアスコット英G2ハードウィックS.(芝12ハロン、4歳以上)を使うかもしれない」と述べています

直行のほうが良いのでは?と思いましたが、過去2年ともコロネーションカップの次走に”キングジョージ”を走って、一昨年はナサニエルから4馬身差の3着、昨年はデインドリームから1・1/2馬身差の3着という結果だから、今年は一叩きして向かいたいと考えているのかもしれません。

昨年ほど強力ではないと思われがちな今年の古馬陣も、シリュスデゼーグルが完調かはともかく”キングジョージ”になんとか間に合いそうで、スノーフェアリーも早ければロイヤルアスコットの英G1プリンスオブウェールズS.で復帰予定ですから、セントニコラスアビー陣営にとって万全を期すのも無駄ではないでしょう(スノーフェアリー陣営が”キングジョージ”を狙うかは不明)。

2013年コロネーションカップのレース映像(YouTube)。紫の勝負服がセントニコラスアビー。

コロネーションカップ(Investec Coronation Cup)
2013年6月1日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
4歳以上、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金35万ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セントニコラスアビー
St Nicholas Abbey
6牡
1.3倍
J.オブライエン2分37秒7621戦【9-2-7-2】
BCターフなどG1競走6勝
2ドゥナデンDunaden7牡
5倍
J.スペンサー3・3/439戦【10-10-7-12】
豪香港でG1競走3勝
3ジョシュアツリー
Joshua Tree
6牡
11倍
R.ムーア727戦【6-6-4-11】
加G1カナディアン国際S.1着
昨年の香港ヴァーズ9着

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