セントニコラスアビーの通算獲得賞金が約495万英ポンド(約7億6000万円)となり欧州調教馬として史上最高となったといくつかのメディアが伝えていますが、2010年のドバイワールドカップ勝ち馬グロリアデカンペオンが仏P.バリー調教師の元で稼いだ賞金のほうが多いのではないかと思うのですがどうなんでしょう。とりあえず記事タイトルは「2位?に」としましたが、歴代1位で正しいかもしれません。
セントニコラスアビーは父モンジュー、母リーピングウォーター(未出走。半弟がG1馬)、母の父シュアブレードという血統。
コロネーションカップのほか、09年の英G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル、2歳)、2011年の米G1 BCターフ、前走のG1ドバイシーマクラシックを勝ち、これでG1競走6勝目。
昨年の英G1コロネーションカップでは、今年のドバイワールドカップで2馬身差2着、天皇賞・春3着したレッドカドーに4・1/4馬身差をつけて完勝していました。
これで21戦して、4着以下に負けたのは3回だけ。英2000ギニー6着(2010年唯一の出走)、2011年の凱旋門賞6馬身差5着、昨年の凱旋門賞15馬身差11着と凱旋門賞はいまいちです。といっても2011年の凱旋門賞は2着シャレータから1馬身差、3着スノーフェアリーと4着ソーユーシンクとは約1/2馬身差ですけどね。
オーナーのデリック・スミス氏が「7月27日の英G1”キングジョージ”が目標で、その前に6月22日のロイヤルアスコット英G2ハードウィックS.(芝12ハロン、4歳以上)を使うかもしれない」と述べています。
直行のほうが良いのでは?と思いましたが、過去2年ともコロネーションカップの次走に”キングジョージ”を走って、一昨年はナサニエルから4馬身差の3着、昨年はデインドリームから1・1/2馬身差の3着という結果だから、今年は一叩きして向かいたいと考えているのかもしれません。
昨年ほど強力ではないと思われがちな今年の古馬陣も、シリュスデゼーグルが完調かはともかく”キングジョージ”になんとか間に合いそうで、スノーフェアリーも早ければロイヤルアスコットの英G1プリンスオブウェールズS.で復帰予定ですから、セントニコラスアビー陣営にとって万全を期すのも無駄ではないでしょう(スノーフェアリー陣営が”キングジョージ”を狙うかは不明)。
2013年コロネーションカップのレース映像(YouTube)。紫の勝負服がセントニコラスアビー。
コロネーションカップ(Investec Coronation Cup)
2013年6月1日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
4歳以上、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金35万ポンド
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | セントニコラスアビー St Nicholas Abbey | 6牡 1.3倍 | J.オブライエン | 2分37秒76 | 21戦【9-2-7-2】
BCターフなどG1競走6勝 |
2 | ドゥナデンDunaden | 7牡 5倍 | J.スペンサー | 3・3/4 | 39戦【10-10-7-12】 豪香港でG1競走3勝 |
3 | ジョシュアツリー Joshua Tree | 6牡 11倍 | R.ムーア | 7 | 27戦【6-6-4-11】 加G1カナディアン国際S.1着 昨年の香港ヴァーズ9着 |
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