2012年の豪種牡馬種付け料。ファストネットロックがほぼ倍増の22万豪ドル

オーストラリア繋養種牡馬の2012年度の種付け料について主なところが発表されました。それによると現在、オーストラリアのリーディングサイアーリストで首位独走中のファストネットロックは昨年の13万2000豪ドルから今年は22万豪ドル（約1850万円、1ドル=約84円）と大きく増額されています。

ファストネットロックは、3年目の産駒である現3歳世代が大活躍。モシーンは昨年10月のG1豪1000ギニーで2着した後、G1クラウンオークスを9馬身差で圧勝。その後も3歳牡馬相手のG1を2勝し、G1競走4勝を挙げました。

また1000ギニーでモシーンに3馬身差をつけて勝ったアトランティックジュエルは故障から復帰すると、古馬牡馬相手のG1オールエイジドS.を勝ち、G1競走2勝目を挙げました（通算7戦無敗)。他にフォックスウェッジがハイリストを負かして古馬相手にG1勝利、またニュージーランドではロックンポップが2000ギニーを、プラネットロックが1000ギニーを制しています。

Coolmore（ファストネットロック、エンコスタドラゴ、ソーユーシンクなど）
Darley（ロンロ、コマンズ、エクシードアンドエクセル、リセットなど）
Vinery Stud（モアザンレディ、テスタロッサなど）
Arrowfield（リダウツチョイスなど）

ブラックキャビアの父であるベルエスプリットの種付け料はまだ発表されていないですが、それほど大きく上がらないでしょう。

ちなみにブラックキャビアの全兄モッシュ（5戦3勝、準重賞4着）が今年から種牡馬入りし、父と同じエリザパークで繋養されます。最後に出走したのは昨年4月（6着）で、昨年11月に競走引退が発表されていました。


他に高額なところではハイシャパラル7万7000豪ドル、その息子ソーユーシンクが6万6000豪ドル。ストリートクライが11万0000豪ドル、メダーリアドーロが7万7000豪ドルなど。

リーディング上位10位までの種付け料
金額単位は豪ドル
昨年度（2010-2011シーズン）順位は10位以内の場合のみ記載

馬名（昨年度順位）	2012年種付け料	2011年	主な活躍馬
ファストネットロック(10) Fastnet Rock	22万0000	13万2000	Mosheen、Atlantic Jewel
リダウツチョイス(2) Redoute's Choice	13万7500	13万7500	Master of Design
ロンロ(1) Lonhro	11万0000	7万7000	Pierro
モアザンレディ(5) More Than Ready	12万1000	9万9000	More Joyous
コマンズ(3) Commands	5万5000	6万6000	Rain Affair
ベルエスプリット(6) Bel Esprit	未発表	2万7500	Black Caviar
エンコスタドラゴ(4) Encosta de Lago	8万2500	11万0000	Polish Knight
エクシードアンドエクセル(-) Exceed and Excel	6万6000	6万6000	Helmet
テスタロッサ(8) Testa Rossa	3万3000	4万4000	Ortensia
リセット(-) Reset	1万6500	1万6500	Pinker Pinker