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2013年6月25日火曜日

仏G1サンクルー大賞、独ノベリストがG1競走2勝目

6月23日に行われた仏G1サンクルー大賞(芝2400m、4歳以上)は、中団追走の2番人気ノベリストが残り500mで先頭の1番人気シリュスデゼーグルに並びかけて競り落とすと、追い込んだドゥナデンを1馬身抑えて優勝し、重賞3連勝、G1競走2勝目を挙げました。

昨年の香港カップを故障で回避して以来の出走となったシリュスデゼーグルは得意の重馬場でしたが5着。4ヶ月ぶりだった昨年10月の仏G2ドラール賞は9馬身差で圧勝しているなど必ずしも休み明けが駄目というわけではないのですが、08年のデビュー以降これで各年の緒戦は全て敗れています(09年の初戦2着は前年12月に出走しているため年初戦は関係ないしょうけど)。


ノヴェリストは父モンズン、母ナイトラグーン(独G3勝ち)、母の父ラグナスという血統のアイルランド産馬。父も母もドイツ産馬です。R.ムーア騎手は20日の英G1アスコットゴールドカップもモンズン産駒のエスティメイトでG1を勝っていました。

圧倒的1番人気で出走した昨年のG1独ダービーは2着。その次走の独G1バーデン大賞(芝2400m)はデインドリームの4着でしたが、さらにその次走の伊G1イタリアジョッキークラブ大賞(芝2400m)は4馬身差完勝してG1初勝利を挙げると、今年初戦だった前走の独G2バーデン企業大賞も頭差制していました。

このバーデン企業大賞→サンクルー大賞というルートは昨年のデインドリームと同じ(順に1着、4着)で、デインドリームはその次走、英G1”キングジョージ”を勝ちました。

ちなみに独ダービーでノベリストを負かしたパストリアス(こちらは母の父がモンズン)は4月の仏G1ガネー賞(芝2100m)を勝っており、デインドリーム引退後もドイツ勢が存在感を示しています。

ノベリストとパストリアスはどちらもキングジョージに登録していますが、パストリアスはエクリプスS.を使う予定でキングジョージはまだ流動的。ノベリストはキングジョージに向かう模様。


2013年サンクルー大賞のレース映像。ゲート向かって右から6頭目、黄色の胴、青の袖がノベリスト。シリュスデゼーグルは最内枠。


参考2013年バーデン企業大賞のレース映像。


サンクルー大賞(Grand Prix de Saint-Cloud)
2013年6月23日、フランス・サンクルー競馬場、芝2400m
4歳以上、牡58kg、牝56.5kg、G1、11頭、Very Soft 、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ノヴェリスト
Novellist
4牡
6.7倍
R.ムーア2分31秒129戦【7-1-0-1】
重賞5勝目
2ドゥナデン
Dunaden
7牡
5.3倍
J.スペンサー1・1/440戦【10-11-7-12】
豪香港でG1競走3勝
前走英G1で2着
3ハヤランダ
Haya Landa
5牝
22倍
F.ブロンデル121戦【1-5-2-13】
近2走仏重賞で2着
昨年の凱旋門賞4着

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