フランケルが19日に、デインドリームが20日に今年初戦

2011年のワールドサラブレッドランキング（JRA）で欧州のトップ2になったフランケルとデインドリームが、今週末にそれぞれの今年初戦を迎えます。

まず、シリュスデゼーグルと並んで世界3位、欧州2位となったデインドリーム Danedream は、20日の独G2 Grosser Preis Der Badischen Unternehmer（芝2200m、4歳以上）に出走予定。昨年はナイトマジックが勝って前年に続き2連覇しました。

2400mより短い距離に出走するのは、6馬身差で勝った昨年のG2イタリアオークス（芝2200m）以来のこと。その後の予定については仏G1サンクルー大賞典や、昨年勝った独G1バーデン大賞や独G1ベルリン大賞を考えていると。今年の最大目標はもちろん凱旋門賞2連覇。ちなみにドイツ重賞の結果が日本語で簡潔にまとまっているサイトはこちら。


4月に外傷を負って世界を心配させた、世界1位のフランケルですが、負傷の影響は特に無く当初の予定通り19日の英G1ロッキンジS.（芝1マイル、4歳以上）に出走する予定です。2番人気は今年オブライエン厩舎に転厩した、昨年の仏G1ジャックルマロワ賞勝ち馬エクセレブレーションでこちらはすでに1戦叩いていますが、昨年3度負かした相手なので天才調教師の下に移籍したといっても負けるわけにはいきません。

ロッキンジS.出走馬 The 3.40 Newbury Full Race Card - 19 May 2012 | Racing Post

ソーユーシンクの名前もありますが、出走する可能性は低く、次走は5月27日の愛G1タターソールズゴールドカップとされています。


フランケルの次走以降のローテーションは、

• 6月19日 英G1クイーンアンS.（芝1マイル）
• 7月07日 英G1エクリプスS.（芝10ハロン7ヤード）
• 8月01日 英G1サセックスS.（芝1マイル）
• 8月22日 英G1インターナショナルS.（芝10ハロン88ヤード）
• 10月20日 英G1クイーンエリザベス2世S.（芝1マイル）
• 10月20日 英G1チャンピオンS.（芝10ハロン）

あたりが候補です。10ハロン挑戦は早ければエクリプスS.になると。またセシル調教師はブラックキャビアとの対戦について"I'd love to see it."と述べています。当たるとしたら昨年5馬身差でフランケルが勝ったサセックスS.ですが、以前も書きましたが、地元のフランケルが対戦する意思表示を先に表明しないと南半球から遠征するブラックキャビア陣営もスケジュールが組めないですし、サセックスS.に出走するかしないか、圧倒的に有利な立場にいるフランケル陣営がはっきりした態度をとらないと逃げようとしていると思われかねない（私はすでにそう思い始めている）時期に来ているように思いますね。

まあブラックキャビア陣営も、起伏の激しいコースで1マイル戦に初めて出走させることはしたくないと示唆しているとのことで対戦は無いでしょう。


それから仏G1ガネー賞を8馬身差で圧勝したシリュスデゼーグルはロイヤルアスコットに万全の状態で挑むために5月20日の星G1シンガポール航空国際S.への遠征を取りやめています。また同日の星G1クリスフライヤーインターナショナルスプリントS.出走予定だった地元ロケットマン（ローカルG1ライオンシティカップ4連覇）も繋靭帯に腫れが見られたため回避し、ドバイゴールデンシャヒーン1,2着馬の再戦はならず。

シンガポール2競走のライヴ映像は下のリンクで配信されます。凱旋門賞やドバイのときにも紹介したサイトです。

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