9月16日に米チャールズタウン競馬場・ダート8.5ハロンで行われたスターターアローワンス戦(1着賞金1万2000ドル)は、16連勝中のラピッドレダックス(5歳・セン)が逃げ切って優勝、連勝記録を17に伸ばしました。
レース映像。逃げるのがラピッドレダックス。動画予備(チャールズタウン公式)
近代アメリカ競馬の連勝記録は、2010年の米年度代表馬ゼニヤッタと、ニューメキシコ産馬限定競走ばかりを走ったペッパーズプライドとが保有する19連勝です。もう2勝でこの2頭に並び、さらに1勝して20連勝すれば、単独の連勝記録です。
父プレザントリーパーフェクト、母父ストームキャットのラピッドレダックスは、通算37戦23勝、収得賞金約30万ドル、グレードレースの出走経験は無い。07年のキーランドセールで8万5000ドルで購買されていました。昨年10月のクレーミング競走後に現オーナーが6千500ドルで購入しています。その後、7つの競馬場、5ハロンから9ハロンまでの異なる距離で17連勝しました。15勝は2011年に入ってからのもので、にもかかわらず2011年に稼いだ賞金は17万ドル弱と、出走してきたレースのレベルが高くないことが分かるかと。
ちなみに18日時点の2011年の賞金順では276位で、1位のケンタッキーダービー馬アニマルキングダムの10分の1以下。また今年G1競走3連勝含む重賞4勝しているアクラメーションの6分の1です。
USA Rapid Redux extends winning spree to 17 - Racing Post
Racing Post が「スケールでいえば the great Zenyatta より明らかに the not-so-great Peppers Pride に近い」と書いていますが、オーナーのロバート・コール.Jr は、ゼニヤッタの19連勝は4年(実質丸3年)の競走生活で成し遂げられた、ラピッドレダックスはほぼ1年で達成しようとしており、そこに価値がある、というようなことを述べています(New York Times)。ラピッドレダックスが、低額クレーミングに出走経験がある馬しか出走できないスターターアローワンスに出走できるのは今年まで。上位クラスでは通用しない可能性が高いため、年内の20連勝達成を目標にしています。
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