今年のケンタッキーダービーとプリークネスS.でどちらも1番人気2着だったボーディマイスター Bodemeister が引退すると発表されました。左肩の末梢神経を損傷しているということのようです。すでにウィンスターファームで種牡馬入りすることが決まっていました。
Bodemeister retired with shoulder injury - Thoroughbred Times
ボブ・バファート調教師によると、数週間前の調教中につまづいて騎手を落馬させたことがあり、そのときから本来の走りが見られなかったとのこと。診断の結果は回復に約60日が必要であるというものでした。「彼をブリーダーズカップに勝たせたかったです」と述べています。
日本輸入種牡馬エンパイアメーカーの産駒であるボーディマイスターは6戦2勝2着4回。ケンタッキーダービーの前走の米G1アーカンサスダービーは9馬身差で圧勝しました。ベルモントS.はパス。7月のG1ハスケル招待H.は直前に熱発で回避しており、プリークネスS.が最後のレースとなりました。
また昨年の米G1 BCジュベナイル勝ち馬ハンセン Hansen も左前足の屈腱炎が判明しており、引退の可能性が高いです。
Hansen out of Travers, likely retired, with tendon injury - Thoroughbred Times
今年の米3歳馬ではすでに2冠馬アイルハヴアナザーとベルモントS.勝ち馬ユニオンラグズも引退しています。またベルモントS.2着馬でG1ハスケル招待H.を勝ったペインターもその後の熱発で調整が間に合わず、今月25日のトラヴァースS.を見送っています(ただし調教をこなしており9月末のペンシルヴァニアダービーなどに出走する予定)。
日本で例えると、レース施行順が少し入れ替わりますが天皇賞・秋やジャパンカップなどで古馬と対戦する前に、皐月賞、日本ダービーの1,2着馬(アイルハヴアナザー、ボーディマイスター)、菊花賞勝ち馬(ユニオンラグズ)、朝日杯勝ち馬(ハンセン)が故障して引退し、菊花賞2着馬でNHKマイルカップ勝ち馬(ペインター)が調整不十分で神戸新聞杯を使えない、といったあたりの非常事態です。
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