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2011年11月1日火曜日

2011年メルボルンカップはルメール騎乗のドゥナデンが優勝

11月1日に行われたオーストラリア競馬の最高賞金額レース、豪G1メルボルンカップ(フレミントン競馬場・芝3200m)は欧州からの遠征・移籍馬が上位を独占する結果に。陣営がかなり自信を見せていたドゥナデンがC.ルメール騎乗で僅差で勝っています。日本馬の出走はありませんでした。

2011年メルボルンカップ。内が1着ドゥナデン。外が2着レッドカドー。(ソース:ABC Radio Australia-Dunaden takes Melbourne Cup in photo finish

2011年メルボルンカップのレース映像。黄色の帽子・勝負服がドゥナデンです。

もともとドゥナデンはC.ウィリアムズ騎手が騎乗予定でしたが、10月末に騎乗停止を食らったため、ルメール騎手に乗り替わっていました。ウィリアムズ騎手はG1コーフィールドカップをサザンスピードで、G1コックスプレートをピンカーピンカーで優勝しており、メルボルンカップをドゥナデンで勝てば、その年のコーフィールドカップ、コックスプレート、メルボルンカップをそれぞれ異なる馬で制するという史上初の快挙(調教師を含めても1人だけ)を目前にしていました。

S.ビンスルール調教師が「メルボルンカップ、ジャパンカップ、ケンタッキーダービーが、現在ゴドルフィンが勝利を望んでいる3大レースです。」と言ってくれていたので個人的に応援していたゴドルフィン2頭はロストインザモーメントの6着が最高でした。

結果はこちら。
http://www.racingvictoria.net.au/Racing/race.aspx?meet_code=838608&race_code=5019852


表の下に昨日、途中まで書いて放棄したメルボルンカップ出走馬展望からコピペしておきます。

メルボルンカップ(Emirates Melbourne Cup)
2011年11月1日、オーストラリア・メルボルン競馬場、芝3200m
3歳以上、G1、23頭、(年齢は北半球表記)
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量(kg)
着差通算成績
主な成績
1ドゥナデン
Dunaden
5牡
8.5倍
C.ルメール
54.5
3分20秒8428戦【8-8-5-7】
仏G3バルブヴィル賞1着
2レッドカドー
Red Cadeaux
6セン
31倍
M.ロッド
53.5
0.1馬身24戦【5-6-2-11】
愛G3カラカップ1着
3ルーカスクラナッハ
Lucas Cranach
4牡
13倍
C.ブラウン
53.5
1.4馬身11戦【5-1-1-4】
独G2ハンザ賞1着
3アメリケン
Americain
6牡
5倍
G.モッセ
58.0
1.5馬身27戦【10-3-3-11】
2連覇ならず


各馬評、15番まで、ドゥナデンは3番、レッドカドーは12番、ルーカスクラナッハは9番。

1.アメリケン Americain
昨年の勝ち馬で、斤量は昨年の54.5kgから今年は58.0kgに増加しました。過去30年で58kg以上の斤量を背負って優勝したのは、2005年のマカイビーディーヴァだけ(この年メルボルンカップ3連覇達成)、という重ハンデに挑戦です。前走は豪G2ムーニーヴァレーカップ勝ち

2.ジュークボックスジューリー Jukebox Jury
9月の前走G1愛セントレジャーで優勝。そのひとつ前の仏G2ケルゴレイ賞(芝3000m)も勝ち、長距離適性が抜群であることを示しました。ただ愛セントレジャーで1馬身差3着だったレッドカドー(後述)と同斤量から、今回は3.5kg差に広がったのがどうか。

3.ドゥナデン Dunaden
3ヶ月ぶりだった仏G2ケルゴレイ賞はジュークボックスジューリーの9着でしたが、前走の豪G3ギーロンカップ(芝2400m)は差し切って快勝しています。今年4、5月にどちらも3100mの仏G3バルブヴィル賞1着、仏G2ヴィコンテッスヴィジエ賞2着と、メルボルンカップの3200mは得意そうです。54.5kgという軽い斤量に恵まれたのは有利で、陣営はかなり自信があるようです。

4.ドランケンセイラー Drunken Sailor
今年7月に英G3グロリアスS.(芝2400m)優勝。ただG3ドバイゴールドカップ6着など、3000m級の重賞ではイマイチで。

5.グラスハーモニウム Glass Harmonium
10月29日に豪G1マッキノンS.(芝2000m)優勝から中2日での出走。今回は女性騎手のリサ・クロップが騎乗。これまでの最長距離は2400mの豪G2ブリスベーンカップで、のちに豪G1コーフィールドカップ(2400m)3着するトゥラモアより4.5kg重い斤量でトゥラモアから1.3馬身差2着しました。母がダルシャーン×サドラーズウェルズですが、父がマイルー中距離寄りなので距離に不安がすこしあります。

6.マニガー Manighar
昨年はコーフィールドカップ5着からメルボルンカップ7着。今年はコーフィールドカップ4着からの参戦で、去年と同じ54.0kgです。仏G2ケルゴレイ賞では同斤量のジュークボックスジューリーから約4馬身差4着。今回はジュークボックスジューリーより3kg軽い立場で挑めますが、長距離での上積みはもう無く、昨年と同じ結果が精一杯では。

7.アンユージュアルサスペクト Unusual Suspect
昨年11月に米G1ハリウッドターフカップ(芝12ハロン)を勝っています。前走コーフィールドカップ6着。2000mよりは2400mの方が好成績を挙げていますが、2400mを走るのはコーフィールドカップがG1勝ち以来約1年ぶりのことでした。3200mが得意という感じはしませんが、人気が無さ過ぎるように思います。

8.フォックスハント Fox Hunt
前走の独セントレジャー(芝2800m)で重賞初勝利。英G2グッドウッドカップでは1/2馬身差4着でした。

9. ルーカスクラナッハ Lucas Cranach
ドイツで2400mのG2を1勝。独G1ベルリン大賞ではデインドリームに大きく離された5着でした。前走オーストラリア移籍初戦のコーフィールドカップ5着。血統的には3200mは向いているはず。

10.ムーラヤン Mourayan(出走取り消し)
2400mの豪G1で2着2回。他に愛ダービー3着があります。前走G1マッキノンS.2着。3200mのレースは1走し3着に敗れています。

11.プレセデンス Precedence
コーフィールドカップ10着、マッキノンS.9着。父がザビールですが、昨年のこのレース8着。今年も去年に比べて特に良くなっている感は無く、要らないかと。

12.レッドカドー Red Cadeaux
愛G3カラカップ(芝14ハロン)9馬身差快勝。前走愛セントレジャーでジュークボックスジューリーから1馬身差3着。今回は3.5kgのハンデをもらう分だけ逆転の可能性は高く、私の本命馬ですが、レッドカドー自身は一度使った方が良いタイプなので約2ヶ月ぶりの競馬になることだけが残念。

13.ホークアイランド Hawk Island
2走前にAJCトロポリタンH.2着、今年4月にザ・BMW4着(どちらも2400mの豪G1)。3200mは1走して落馬しました。

14.イッロ Illo
前走は豪G2ムーニーヴァレーカップでアメリケインから3.5馬身差3着で、この2500mが自身の最長距離出走でした。1.5kg差から5.0kg差になるのは有利です。

15.ロストインザモーメント Lost In The Moment
重賞初出走だった英G2グッドウッドカップで同斤量のフォックスハントに先着する2着。今回はフォックスハントより0.5kg軽い斤量で出走です。父デインヒルダンサーですが、グッドウッドカップで長距離適性を見せたので心配は要らないかと。半姉に米G1勝ち馬がいます。S.ビンスルール調教師が「メルボルンカップ、ジャパンカップ、ケンタッキーダービーが、現在ゴドルフィンが勝利を望んでいる3大レースです。」と言ってくれているので応援したい。

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