現地時間6月6日、ベルモント競馬場で米クラシック3冠最終戦、ベルモントステークスが行われました。ケンタッキーダービー6馬身差圧勝、プリークネスステークス2着のマインザットバードは単勝2倍の1番人気に押されましたが、3着に終わりました。
勝ったのは1勝馬の Summer Bird 。鞍上はおなじみケント・デザーモ。父 Birdstone、母は未勝利馬の Hong Kong Squall、母父 Summer Squall という血統。3月1日にデビュー、3月19日の2戦目で初勝利を挙げる。次走、4月11日のアーカンソーダービー(GII)では3着だった。その後、ケンタッキーダービー6着から、プリークネスステークスを回避して、ベルモントS.に直行、2馬身差の勝利でクラシックホースに。これで通算5戦2勝3着1回の成績。父 Birdstone は2004年のベルモントS.勝ち馬で、親子2代制覇となった。K. K. Jayaraman と V. Devi Jayaraman の共同持ち馬でオーナー生産馬である。
2着は Dunkirk。スタートから先手を取って逃げたが、4コーナーではマインザットバードにまくられ、いったん交わされる。しかしゴール前で巻き返し2着に残った。父は Unbridles Song、母の Secret Status はケンタッキーオークス勝ち馬、母父は A.P.Indy という良血馬で(当歳時に?)370万ドルで落札されている。ケンタッキーダービー11着から、1着のサマーバードと同じく、プリークネスS.をパスしてここに出走していた。他にフロリダダービー(GI)2着がある。
3着に入ったマインザットバードは、6馬身差圧勝のケンタッキーダービーではるか後方に負かした2頭に退けられる結果となりました。上位2頭がプリークネスS.を回避して、フレッシュな状態だったのに対して、マインザットバードはプリークネスS.を使い、ケンタッキーオークス20馬身差圧勝のレイチェルアレクサンドラと1馬身差の2着と目いっぱいの競馬をした事で、疲れがあったのでしょうか? レイチェルアレクサンドラ陣営が「レイチェルには休養が必要だ」として、ベルモントSに出てこなかったのは、正解だったかもしれません。
ちなみに、1着サマーバードと3着マインザットバードの父は同じ Birdstone ですが、Birdstone の2代父は Unbridled。また、2着馬の父 Unbridles Song の父も Unbridled であり、Unbridled 系が上位3頭を占める結果となりました。Unbridled は、ミスプロ系ではキングマンボと並んで底力のある血統だけに、さすがの結果です。
過去記事:
レイチェルアレクサンドラ、ベルモントステークス回避!
2009プリークネスステークス「キ○タマなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」
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