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2012年11月3日土曜日

BCジュベナイルスプリント、ハイテイルが9戦目初勝利。BCマラソンは亜カリドスコーピオが重賞7勝目

米ブリーダーズカップ競走1日目の第1レースBCジュベナイルスプリント(ダート6ハロン、2歳)は、4番手追走の最低人気ハイテイルが最後の直線で単勝1.5倍の1番人気メリットマンを内から交わして優勝し、デビューから9戦目の初勝利をBCで挙げました。

米G1スピンアウェイS.(ダート7ハロン)2着馬スイートシャーリーメイが3着。英G2クイーンメアリーS.(芝5ハロン)勝ち馬のエイシーリングキティは初ダートが合わなかったのか最下位5着に敗れました。


ハイテイルは父マインシャフト、母ストーミーレネ(米1勝)、母の父ストームキャットという血統。シアトルスルーの3×4、セクレタリアトの4×4。祖母のフリートレネが米G1アシュランドS.、米G1マザーグースS.勝ち馬です。

前走の米G1ディキシアナブリーダーズフューチュリティー(AW8.5ハロン)は2・3/4馬身差の6着。唯一連対したのは芝6ハロンの未勝利馬戦で頭差2着。ダート6ハロンだと米G3バシュフォードマナーS.3・1/4馬身差4着がありますが、ダートも5戦して未勝利でどうにも評価しづらいところでした。


2012年BCジュベナイルスプリントのレース映像

ブリーダーズカップ・ジュベナイルスプリント(Breeders' Cup Juvenile Sprint)
2012年11月2日、アメリカ・サンタアニタ競馬場、ダート6ハロン
2歳、非重賞、5頭、Fast、レース結果、総賞金50万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハイテイル
Hightail
2牡
16.4倍
R.マラージ
55.3kg
1.09.759戦【1-1-2-5】
初勝利
2メリットマン
Merit Man
2牡
1.5倍
P.ヴァレンズエラ
55.3kg
ハナ3戦【2-1-0-0】
前走ステークス5馬身差1着
3スイートシャーリーメイ
Sweet Shirley Mae
2牝
4.6倍
J.ロザーリオ
54kg
2・1/44戦【1-1-1-1】
米G1で2着



第2レースBCマラソン(ダート14ハロン、3歳以上)は、これが米初戦だったアルゼンチンからの遠征馬カリドスコーピオが最後方追走から最終コーナーで内を回って進出すると最後の直線では外を突き抜け2着に4・1/4馬身差をつけて完勝し、重賞7勝目を挙げました。

芝G1で3着2回、重賞2勝も芝のグラッシーが2着。米G1ベルモントS.(ダート12ハロン)2馬身差3着の1番人気アティガンが逃げてさらに1/2馬身差の3着。愛ダービー馬フェイムアンドグローリーは2番人気も途中でまったく付いていけなくなり半分くらいを過ぎたところで馬群から取り残され追走するのを止めました(ゴールは通過したかもしれません)。この1年は完全に余計だったなと。これで引退すると発表されました。


カリドスコーピオは父ルフク、母カルデロナ、母の父レフティという血統のアルゼンチン産馬。全兄Cumbrecita が亜G1イグナシオ&イグナシオF.コレアス大賞(ダート2500m)勝ち馬。

自身も09年の亜G1アルゼンチン共和国大賞(ダート2000m)勝ち馬であり、またダート2500mの重賞を4勝、芝3000mの重賞を1勝しています。9歳馬ですが前走6月の亜G2ヘネラルベルグラーノ賞(ダート2500m)を勝つなどまだまだ衰えることなく走っており、ダート長距離適正と、マラソンはどうせ相手が揃わないことを見越した遠征と思われ会心の勝利でしょう。

フランケル調教師は「とてもとても興奮しています。すごく自信がありました」。BC初勝利のグライダー騎手「残り800mで勝てると思い始めていました。アルゼンチンのレースをいくつかあらかじめ見ており、7,8馬身差なら簡単に詰めてくれることが分かっていました。」



ブリーダーズカップ・マラソン(Breeders' Cup Marathon)
2012年11月2日、アメリカ・サンタアニタ競馬場、ダート14ハロン
3歳以上、G2、13頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金50万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カリドスコーピオ
Calidoscopio
9牡
18.2倍
A.グライダー
57.1kg
2.57.2540戦【10-5-8-17】
重賞7勝目
2グラッシー
Grassy
6牡
14.9倍
G.ゴメス
57.1kg
4・1/420戦【5-4-3-8】
重賞2勝
3アティガン
Atigun
3牡
4.1倍
M.スミス
57.1kg
1/214戦【3-1-2-8】
米G1ベルモントS.3着
米G1ジョッキークラブGC4着

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