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2012年4月15日日曜日

未勝利馬エチオピアが豪G1オーストラリアンダービー優勝

4月14日に行われた豪3歳G1 AJCオーストラリアンダービー(芝2400m)は、2月5日のデビューからわずか2ヶ月半も経っていない未勝利馬のエチオピアが最後方を追走し、最後の直線で大外からゴール直前で差し切りました。エチオピアはこれがデビューから4戦目で初勝利。未勝利馬による優勝は1970年のシルヴァーシャープ以来とのこと。

オーストラリアに「ダービー」と名のつくレースはいくつかありますが、総賞金150万豪ドル(約1億2000万円)のオーストラリアンダービーは、豪3歳G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)と並び、3歳限定競走としてはオーストラリア最高賞金レースです。


エチオピアは2走前に豪3歳G2コーフィールドオータムクラシック(芝1800m)で11頭立て1・1/2馬身差3着し、前走の豪3歳G2アリスタークラークS.(芝2040m)でも9頭立て半馬身差2着して、ヴィクトリアダービー馬サングスターに半馬身差先着するなどしていました。

勝ったマクロード騎手は15歳のときにケアリー調教師の厩舎で働きはじめ、29歳になってそのケアリー調教師の管理馬でダービー初勝利と。G1は04年以来の3勝目。
AUSTRALIA Maiden gelding Ethiopia lands AJC Derby - Racing Post

またケアリー調教師は2010年にもデビューから3ヶ月の1勝馬セダルバーグ Cedarberg をオーストラリアンダービーで重賞初出走させたことがあり、そのときは7着。翌年2011年豪G1ザ・BMW(芝2400m)を勝ったセダルバーグは同8月に急死している。エチオピアはセダルバーグと同じオーナーブリーダーであり、父エレナス(その父エリシオ)、母父スペクトラムであるのも同じであるとのこと。
Maiden Chasing Derby Success | Australia


オーストラリアンダービー2着に重賞初出走だったタロックS.(芝2000m)を1馬身差で勝っていたポリッシュナイト。3着に前走豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)勝ち馬の1番人気レーザーホークが入っています。

逃げたヴィクトリアダービー勝ち馬サングスターは9着。タロックS.2着馬リキンドルドアライアンスが5着。G1 NZダービー勝ち馬で、前走ローズヒルギニーは3着だった、唯一の牝馬サイレントアチーバーは6着でした。

なお、オーストラリアンダービーまたは同オークスに出走する可能性があったG1競走3連勝中の牝馬モシーンは出走せず。来週のオークスについても来シーズン(2012年後半)のコーフィールドカップやコックスプレートに万全を期すためとして、回避するようです。

エチオピアの5代血統表。ちなみにセダルバーグの5代血統表はこちら

2012年AJCオーストラリアンダービーのレース映像


オーストラリアンダービー(David Jones Australian Derby)
2012年4月14日、オーストラリア・ランドウィック競馬場、芝2400m
3歳、G1、12頭、レース結果、総賞金150万豪ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エチオピア
Ethiopia
3セン
15倍
Rマクロード
56.5kg
2分28秒744戦【1-1-2-0】
重賞初勝利
2ポリッシュナイト
Polish Knight
3セン
8倍
D.ダン
56.5kg
アタマ6戦【2-2-0-2】
前走で重賞初勝利
3レーザーホーク
Laser Hawk
3セン
3.25倍
N.ラウィラー
56.5kg
1・1/46戦【4-0-2-0】
豪G1ランドウィックギニー3着

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