現地時間6月13日に米ハリウッドパーク競馬場で行われたヴァニティハンデキャップに16連勝中の牝馬ゼニヤッタが出走、2着セントトリニアンズに1/2馬身差をつけて優勝し、連勝記録を17に伸ばした。下にレース映像を貼り付けておきますが、場内の盛り上がり方がすごい。
ヴァニティハンデキャップのレース動画(YouTube)。外から2頭目の発走で、シャドウロールを装着し、道中最後方から競馬しているのがゼニヤッタ。
ヴァニティハンデキャップ/Vanity H.(オールウェザー9ハロン約1800m、牝馬限定G1、6頭)
1着ゼニヤッタ/Zenyatta(58.5kg)
2着セントトリニアンズ/St Trinians(54.4kg)
3着ザルナダ/Zardana(53.5kg)
4着ウィルオーウェイ/Will O Way(51.7kg)
5着ミスシルバーブルック/Miss Silver Brook(50.8kg)
6着チェリーブロッサムミス/Cherryblossommiss(50.8kg)
2着のセントトリニアンズは2月のサンタマリアH.で軽量を活かし、前年のBCレディースクラシック(G1)勝ち馬ライフイズスウィートを負かしていた。3月に出走した牡馬相手のG1サンタアニタH.は1着から約7馬身差の6着(14頭立て)だった。
セントトリニアンズから6馬身差の3着にはザルダナが入った。ザルダナは3月のニューオーリンズレディースS.でレイチェルアレクサンドラを破って1着。次走4月のラトロワンヌS.では1着アンライヴァルドベルおよび2着レイチェルアレクサンドラから13馬身はなされた5着だった。
ゼニヤッタはこれで17連勝。アメリカには19連勝のペッパーズブライトがいるが、こちらはニューメキシコの下級条件・ニューメキシコ産馬限定レースにしか出走しておらず、実質的にはシガーやサイテーションの16連勝が連勝記録として扱われている。ゼニヤッタは前走アップルブロッサム招待ステークスに勝って、デビュー以来無敗の16連勝としていた。
サイテーションは1948年の米3歳クラシック三冠などを含む16連勝、シガーのそれはBCクラシックやドバイワールドカップなどを含んでおり、牡馬相手のレースをしたのは昨年09年のBCクラシックだけのゼニヤッタの記録は少し見劣りするかなという気がしないでもないですが、牝馬初のBCクラシック制覇などはもちろん立派です(過去記事参照「アメリカ競馬の連勝記録」)。
ゼニヤッタはこれでヴァニティH.3連覇。次走は未定だが、6月9日付けの記事でゼニヤッタを管理するシレフス調教師は、今年夏の目標にゼニヤッタが2連勝中のクレメント・L・ハーシュS.(Clement Hirsch、8月7日)を挙げている。7月10日のハリウッドゴールドカップ(G1)については、ヴァニティハンデから間隔が短すぎると答えているから、クレメントハーシュS.に直行の可能性が高そう。
ゼニヤッタのスライドショー(全49枚の画像)
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