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2012年6月10日日曜日

米G1ベルモントS.、ユニオンラグズが優勝

6月9日に行われた米3歳クラシック最終戦G1ベルモントS.(ダート12ハロン)は、5番手内ラチ沿いを追走した2番人気ユニオンラグズが逃げ粘る3番人気ペインターをゴール直前で内から差し切って優勝し、G1競走2勝目を挙げました。ケンタッキーダービー3着の1番人気デュラハンは後方を進みましたが伸びず7着に終わっています。

ユニオンラグズは2歳時にG1シャンペンS.を勝ち、G1 BCジュベナイルでもアタマ差2着してクラシックの有力馬として早くから期待されていました。今年2月に主戦のJ.カステリャーノ騎手がもう1頭のお手馬アルゴリズムスを選んだため、J.ルパルー騎手と新たにコンビ結成(アルゴリズムズは直後に故障し戦線離脱)。しかし2番人気で出走したケンタッキーダービーは最後方から追い込んで7着と悔いの残る競馬で、プリークネスS.はパスして挑んだ今回からJ.ヴェラスケス騎手に乗り替わっていました。

また2着ペインターのマイク・スミス騎手とボブ・バファート調教師、馬主ザヤットステーブルは、ケンタッキーダービーとプリークネスS.でもボーディマイスターを逃がしてゴール直前で差し切られ2着になっており、これで3冠ともすべて同じような競馬で2着となりました。


ユニオンラグズは父ディキシーユニオン、母テンポ(3戦2勝2着1回)、母の父ゴーンウェストという血統。生産者のフィリス・ワイス氏は1歳時に一度他者に売ったユニオンラグズを2歳の2月に39万ドルで買い戻し、自身の Chadds Ford Stable の名義で走らせています。現在所有するのは2頭だけでそのうちの1頭であると。「夢があって、それを彼がかなえてくれると分かっていたので(買い戻した)」と述べています

2012年ベルモントステークスのレース映像。内から3頭目の発走、黄色の勝負服、シャドーロール装着馬がユニオンラグズ。



なお前日に故障が判明し引退となった2冠馬アイルハヴアナザーの引退式がベルモントS.の1時間ほど前に行なわれました。


ベルモントステークス(Belmont Stakes)
2012年6月9日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート12ハロン
3歳、G1、11頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ユニオンラグズ
Union Rags
3牡
2.75倍
J.ヴェラスケス2分30秒428戦【5-1-1-1】
G1フロリダダービー3着
重賞4勝目
2ペインター
Paynter
3牡
4.3倍
M.スミスクビ5戦【2-2-0-1】
G1サンタアニタダービー4着
前走アローワンス戦6馬身差勝利
3アティガン
Atigun
3牡
21.5倍
J.ルパルー1・3/410戦【3-1-1-5】
G1アーカンサスダービー5着
前走アローワンス1馬身差勝利

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