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2012年4月7日土曜日

豪G1ゴールデンスリッパーはピエロがG1初勝利

2歳戦としては世界最高賞金額を誇る豪G1ゴールデンスリッパー(芝1200m、1着賞金約1億7000万円)は、逃げたスニッツァーランド(スニッツェルランド?)が最後の直線に入って他の先行馬を突き離しましたが、道中スニッツァーランドのすぐうしろ、内ラチぴったりを追走していた2番人気ピエロが、直線で開いた内をすくって残り50mで差し切って優勝しました。

豪2歳G1ブルーダイヤモンドS.(芝1200m)など、重賞3連勝中の1番人気サマレディは後方追走から直線は外に出して良く追い込みましたが3着で、初の敗戦。前走の豪2歳牝馬G3リースリングS.で2・1/2馬身差4着に負かしていたスニッツァーランドにも先着されてしまいました。ちょっと後ろ過ぎましたね。

2012年ゴールデンスリッパーのレース映像。逃げるのがスニッツァーランド。その後の赤の帽子がピエロ。

ちなみにブラックキャビアの半弟で重賞2連勝、デビュー以来無敗の3連勝したオールトゥハードは火曜日時点で出走を見送っています。

ピエロはダーレー生産馬。父はロンロ。母の父デイラミ。母の半兄は仏G1イスパーン賞などG1競走2勝のレイヴロック。昨年もダーレー繋養のエルーシヴクオリティ産駒セポイがこのレースを勝っていました。ダーレーは「シェイクモハメドがオーナーでないことを除けば完璧な結果です」

Golden Slipper a perfect fit for Pierro | Australia

当歳馬セールで11万5000豪ドル、1歳馬セールで23万豪ドルで取引されています。デビュー戦の準重賞を勝ったあと、5ヶ月の休養を挟んで、いずれも3月の豪G2シルヴァースリッパー(芝1100m)と豪G2トッドマンS.(芝1200m)を連勝してここに臨んでいました。

ゲイ・ウォーターハウス調教師「熱狂の中では時に言うべきでないことを言ってしまう場合があると分かっていますが、しかし彼が特別な馬であると知っていました。最初の調教からデビュー戦までの間に見せた成長は素晴らしいものでした。」


全4戦とも騎乗したナッシュ・ラウィラー騎手「6ヶ月前、ウォーターハウス調教師がこの馬はゴールデンスリッパーを勝つだろうと言ったとき、私は頭を振って立ち去りました。彼女は天才です。」「スタートが良く、逃げようかとも思いましたが、他に行きたそうな馬がいたので喜んで控えました。前が開くのをそこで待っているだけでよかったのです。(スニッツァーランドの)コーリー(ブラウン騎手)が少し外に馬を出し、そのときに勝負は決まりました。」

Waterhouse's bold boast comes to fruition with Golden Slipper win | The Australian

ゴールデンスリッパー(Aami Golden Slipper)
2012年4月7日、オーストラリア・ローズヒル競馬場、芝1200m
2歳、G1、16頭、レース結果、総賞金350万豪ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピエロ
Pierro
2牡
6.5倍
N.ラウィラー
56.5kg
1分09秒744戦【4-0-0-0】
重賞3連勝
2スニッツァーランド
Snitzerland
2牝
26倍
C.ブラウン
54.5kg
1/25戦【2-2-0-1】
豪牝馬G2を1勝
3サマレディ
Samaready
2牝
2.75倍
C.ネウィット
54.5kg
1・1/25戦【4-0-1-0】
重賞3勝

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