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2011年9月29日木曜日

ロケットマンの成績・動画紹介(2011スプリンターズステークス出走)

10月2日に行なわれるG1スプリンターズステークスに出走するシンガポール馬ロケットマンについて紹介します。

通算成績21戦17勝2着4回(いずれも1200m)
芝:14戦【11-3-0-0】、ポリトラック(オールウェザー): 7戦【6-1-0-0】
左回り:19戦【16-3-0-0】、右回り(いずれも香港・シャティン競馬場):2戦【1-1-0-0】

主な成績:
国際G1
1着2011年ドバイゴールデンシャヒーン(メイダン競馬場AW1200m)
1着2011年クリスフライヤーインターナショナルスプリント(クランジ競馬場・芝1200m)
2着2009年クリスフライヤーインターナショナルスプリント
2着2010年ドバイゴールデンシャヒーン
2着2010年クリスフライヤーインターナショナルスプリント
2着2010年香港スプリント(シャティン競馬場・芝1200m)
シンガポールローカルG1
ライオンシティカップ3連覇(2009-11年、クランジ競馬場・芝1200m)

ドバイに2年連続で遠征し2着と1着。香港でも2戦しており遠征しなれている。右回りの経験は昨年12月の2戦だけ、しかし香港ローカルG2を1勝、G1香港スプリントでも短頭差2着している。


持ち時計についてくわしくはラップ分析でおなじみ Mahmoud さんの「ロケットマンを倒す方法、教えます。|上がり3Fのラップタイム検証」が参考になります。特に大事なところを引用すると、持ち時計最速は09年クランジ競馬場の1分06秒8。スプリンターズS.と同じ右回りの香港では2戦とも1分07秒6(いずれも国ごとの計時の違いを考慮した日本流換算値、香港の公式発表では1分08秒8)。

ちなみに過去5年のスプリンターズS.の勝ち時計は、
06年1分08秒1(テイクオーバーターゲット)
07年1分09秒4(アストンマーチャン、この年だけ不良馬場)
08年1分08秒0(スリープレスナイト)
09年1分07秒5(ローレルゲレイロ)
10年1分07秒4(ウルトラファンタジー)

なので、過去2年とほぼ同じ時計をロケットマンは昨年のシャティン競馬場で2戦続けて出しているわけです。では死角無しかというと、細かくラップを見ればそうでもないというのが Mahmoud さんの見解なので上の記事をオススメします。



以下、国際G1のレース映像の紹介。重要なのは2着に負けた2010年ドバイゴールデンシャヒーンですね。ロケットマンはいつも10頭前後のレースをスタートから外目の2-3番手を追走し最後は速い上がりでまとめる隙の無い競馬をしますが、このときは内で競馬をし直線で前にスペースを見つけるのにすこし手間取って、それを挽回する一瞬の切れ味はありませんでした。

今年のスプリンターズステークスも例年通りフルゲート16頭になるだろうから、内で少しでも窮屈な競馬になれば意外と他の馬にもチャンスがありそう。ただし、その「切れ味の無さ」はドバイゴールデンシャヒーンを舞台に戦った場合に見せたことです。日本馬はドバイゴールデンシャヒーンに過去7頭が出走し、バンブーエールとローレルゲレイロの4着が最高の成績というハイレベルのレース。日本馬と比較した場合にも瞬時に十分な加速が出来無いのかは微妙ですが。


2010年G1ドバイゴールデンシャヒーン(シャドウロール装着、赤の袖、赤と黒の胴がロケットマンです。以下同じ)


2010年G1香港スプリント


2011年G1ドバイゴールデンシャヒーン


2011年G1クリスフライヤーインターナショナルスプリント

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