仏2歳G1モルニ賞を3馬身差で快勝したハットトリック産駒ダビルシム Dabirsim が凱旋門賞当日の仏2歳G1ジャンリュックラガルデール賞に出走し、デビュー以来無敗の5連勝でG1競走2勝目を狙います。出走予定馬を紹介します。
なお同日の仏G1オペラ賞に登録していたディープインパクト産駒アクアマリン、および前日のG2ドラール賞に登録していたディープ産駒のバロッチは2次登録まで進まず、出走しないことになりました。
G1ジャンリュックラガルデール賞(フランス・ロンシャン競馬場、芝1400m)出走予定馬
ただし出走馬は未確定です。出走予定馬は7頭。フィリーズマイル2着のサミターが回避して対抗馬といえる存在はいなくなりました。上から順に収得賞金順です。
ダビルシム Dabirsim
父ハットトリック、母父ロイヤルアカデミー
通算4戦【4-0-0-0】
仏G1モルニ賞1着(3馬身差、芝1200m)
仏G3カブール賞1着(1馬身差、芝1200m)
懸念材料は4戦とも1200mのレースであることぐらい。モルニ賞では後方で少し行きたがるそぶりを見せました。しかし他の出走馬は後述するように重賞で先行して結果を出している馬が多くペースが速くなりそうなので折り合いに気を使うことは無いのではないかと。前走に引き続きデットーリ騎手が騎乗予定なのも心強い。ダビルシムの祖母は2200mのイタリアオークス(当時G1)勝ち馬なので血統的にも1400mならむしろ1200mより向いている可能性のほうが高そうです。
モルニ賞のレース映像。ゲート手前から4頭目がダビルシムです(ゼッケン5番)。
ソーファスト Sofast
父ロックオブジブラルタル、母父ベーリング
通算3戦【2-0-0-1】
仏G1モルニ賞4着(4馬身差、1200m)
仏G3ラロシェット賞1着(1/2馬身差、1400m)
モルニ賞の出走馬でジャンリュックラガルデール賞に出走するのはダビルシム以外ではこの馬だけです。モルニ賞の2週間後、9月4日のラロシェット賞で優勝しました。ラロシェット賞はジャンリュックラガルデール賞とおなじロンシャン競馬場・芝1400mの条件です。逃げ馬が3着に、2番手先行馬が2着にはいったラロシェット賞でソーファストは後方6番手追走から差し切っています。このときは馬場が悪く1分25秒24の勝ち時計でした。モルニ賞と同じようにジャンリュックラガルデール賞の時計が速ければダビルシムとの4馬身差は詰まらないだろうが、雨が降ったら怖いという認識で良さそう。
マックロウ Mac Row
父ルヴィエデイコローリ、母父デザートキング
通算5戦【2-1-1-1】
仏G2ロベールパパン賞3着(3馬身差、1100m)
仏G3ラロシェット賞2着(1/2馬身差、1400m)
7月のロベールパパン賞はファミリーワンから3馬身差の3着。ファミリーワンはその次走のモルニー賞でダビルシムの3馬身差2着でした。前述のラロシェット賞でもダビルシムに完敗したソーファストに敗れています。
アメリカンデビル American Devil
父アメリカンポスト、母父セルカーク
3戦【2-0-1-0】
準重賞1着(1・1/2馬身差、ロンシャン競馬場・芝1400m)
仏G3ラロシェット賞3着(1・1/4馬身差、1400m)
1番人気で出走したラロシェット賞は逃げる展開から3着。2着の2番手追走マックロウとは3/4馬身差でした。ただし7月の準重賞はロンシャン競馬場・芝1400mを1分21秒10と速い時計で優勝。このときの3馬身差3着馬は次走G3シェーヌ賞(芝1600)を勝ちました。良馬場ならソーファストやマックロウよりこちらを警戒したい。
サルアー Salure
父サキー、母父ルアー
6戦【2-4-0-0】
伊G3Premio Primi Passi 2着(2馬身、1200m)
全6戦はイタリアでの成績です。3走前のG3では、その次走から準重賞を2連勝するストラテジックゲームに1・3/4馬身差先着した2着でした。近2走はいずれも離して逃げ、1勝し、1600mの準重賞でも2着しました。とはいえイタリア馬なので通用するかは微妙。
フォートバスティオン Fort Bastion
父ロウマン、母父ロイヤルアプローズ
4戦【0-3-0-1】
英G3エイコムS.2着(1・1/4馬身、7ハロン)
他に準重賞ではメイビーから2・1/4馬身差の2着。メイビーは連勝を続け、無敗の5連勝でG1を勝っています。フランスは今回が初出走で未知の魅力があります。
ヴェネト VENETO
父パニス、母父マリニャン
4戦【0-1-1-2】
フランスで4戦して未勝利。前走はロンシャン・芝1400mで3着だけど、条件戦でそれではG1はもちろん無理でしょう。
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