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2011年6月14日火曜日

アニマルキングダム、今夏は芝?それともハスケル→トラヴァース?

今年のケンタッキーダービー馬アニマルキングダムの次走について、グラハム・モーション調教師は芝のレースを使うことを検討していると話していましたが、月曜日になってアニマルキングダムを所有する Team Valor の代表、Barry Irwin 氏がダートのハスケル招待H.を使ってトラヴァースS.に向かう方向で調教師と話し合う予定だと述べています。なお来年はドバイワールドカップを狙っているとのこと。

Kentucky Derby winner Animal Kingdom may try turf this summer | Daily Racing Form
Animal Kingdom under consideration for Travers, Haskell | Daily Racing Form
Dubai 2012 is long range target for Animal Kingdom - Racing Post

アニマルキングダムは、ケンタッキーダービーまでデビュー以降の4戦は、オールウェザー(AW)1700m 2着→AW 1800m 1着→芝1600m 2着→AW 1800m 1着という成績で、ダートを走ったのはケンタッキーダービーが初めてでした。芝は2着1回があるだけですが、芝馬のほうが有利と言われるオールウェザーで2勝しています。モーション調教師は「どんな馬場でもこなせる馬だと思っています。」と述べています。

モーション調教師によると、今後2週間は軽い運動にとどめ、その後夏・秋シーズンに向けて調教を再開する、次走は芝のレース、おそらく8月13日の G1アーリントンミリオンか、同日の G1セクレタリアトS.になる可能性があるとしていました。どちらもアーリントンパーク競馬場・芝10ハロン(約2000m)のレースで、セクレタリアトS.は3歳限定、アーリントンミリオンは3歳以上のレースです。そのあともう1戦はさんで、あるいは直行でブリーダーズカップ・クラシック(チャーチルダウンズ競馬場・ダート10ハロン)に向かうと。

米三冠レース勝ち馬が芝のレースに出走した最近の例には、08年のケンタッキーダービー、プリークネスS.2冠馬ビッグブラウンが、08年9月にモンマスS.に出て優勝しています。また07年のプリークネスS.勝ち馬で、同年のBCクラシックと翌08年ドバイワールドカップを勝ったカーリンが、08年7月に G1マンノウォーS.に出走し2着したこともありました。

以上は、日曜(12日)までに明らかになっていた情報(一つ目のリンク)


月曜以降の報道では、Barry Irwin 氏が、「われわれの目標はアニマルキングダムを年度代表馬にすることです。ベルモントS.で勝つか最低でも2着すると考えていて、そのあとに芝のレースを使うつもりでしたが、6着と大きく負けたのでハスケル招待とトラヴァースS.を使うことを考えています。どちらも年度代表馬選考に大きな影響があるレースだからです」という趣旨のことを述べています。

ハスケル招待H.は7月31日にモンマスパーク競馬場・ダート9ハロンで行なわれ、トラヴァースS.は8月27日にサラトガ競馬場・ダート10ハロンで行なわれる、どちらも3歳限定のG1レースです。

また、Irwin 氏は、「来年はドバイワールドカップも検討しています。アニマルキングダムは、ドバイWCのメイダン競馬場で使用されているタペタ(合成馬場の一種)で毎日調教している(から問題ない)」とも述べています。


なおベルモントS.を勝ったルーラーオンアイスもハスケル招待に出走する可能性があるとのこと。また、ケンタッキーダービー2着、ベルモントS.4着のネーロは右前脚のかかとに骨片があるので、水曜日(15日)に除去手術を受けるようです。

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