09年のブリダーズカップ・クラシックを史上初めて牝馬として優勝した米最強牝馬ゼニヤッタが、2010年も現役を続行するようです。オーナーのジェリー・モスが続行を決定し、調教師が発表しました。
Zenyatta to Run in 2010 - BloodHorse.com
ゼニヤッタは3歳11ヶ月になってデビュー。09年10月(5歳)のレディーズシークレットS.(GI)まで牝馬限定戦だけを走り、GI 7勝を含む13戦全勝。11月のブリーダーズカップは前年に勝利していた BCレディーズクラシック(GI)ではなく、初の牡馬相手となる BC クラシックに出走し、これを見事勝利(動画は下にあります)。通算14戦14勝(GI 8勝)の無敗のまま引退すると見られていました。
しかし、今年1月になってもゼニヤッタが調教をしていることが話題になるなど、現役続行に対して憶測がありましたが、16日にオーナーの決定が発表されたというわけです。
ゼニヤッタの現役続行で、アメリカのもう1頭の最強牝馬レイチェルアレクサンドラとゼニヤッタとの対戦が実現する可能性がでてきました。ゼニヤッタ陣営の一人は「その対決こそ、みんなが見たいと思っていることだろう」と前向きな姿勢を示しました。
レイチェルアレクサンドラは09年、牝馬としては85年ぶりに米牡馬クラシック第2戦プリークネスステークスを勝利。ハスケル招待ハンデでは、同年のベルモントS.馬サマーバードを6馬身差の2着に退けて再び牡馬相手に GI 勝利。さらに、古馬牡馬との初対戦になったウッドワードステークスも、他の先行馬が全滅する厳しい流れを逃げ切って勝利しました。
ただしブリーダーズカップ・クラシックは、レイチェルのオーナーが、09年 BC を開催したサンタアニタ競馬場が使用する人工馬場の安全性に疑念を持っており、回避しました。09年は8戦8勝、GI 5勝、うち牡馬混合 GI が3勝という実績で、09年の米年度代表馬がゼニヤッタとレイチェルのどちらになるのか注目を集めています。
09年の米年度代表馬は1月18日に選出予定です。
ゼニヤッタが3月のドバイ・ワールドカップに参戦するかは明言されませんでした。またゼニヤッタの復帰次期は未定。レイチェルアレクサンドラは今年3月か4月に初戦を走ると発表されています。
09年ブリーダーズカップ・クラシックの映像(YouTube)。ゼニヤッタは内から4頭めの発走。緑の勝負服と帽子。シャドウロール装着。
レイチェルアレクサンドラが勝った09年ウッドワードS.の映像(YouTube)。3番枠スタートの黄色の勝負服がレイチェル。
0 件のコメント:
コメントを投稿